2008年05月31日

Mr. Summer Time

英語 洋楽



ミスター・サマータイム
さがさないで あの頃の私を
ミスター・サマータイムあの夏の日
つぐなえる何かが欲しい
待ち伏せた 誘惑に
誘われて 思わず あなたを忘れたの
たよりなく 若い日々
ただひとつの愛に
そむいてしまったのウー…

Mr. Summer Time
Do not look for me of those days
Mr. Summer Time, on that summer day
Let me recompensate what I have done.
I forgot your love unconsciously
Enticed by the temptation ambushed.
Unreliable those young days
I had betrayed your love,
My sole love.

ミスター・サマータイム
忘れさせて あのひとのまなざし
ミスター・サマータイム失くした恋
よみがえるせつない想い
しのびよる 囁きに
ふりむいたあの日の
ひと時のあやまち
許されるはずもない愛した人はただ
ただあなただけなのウー…

Mr. Summer Time
Let me forget his eyes.
Mr. Summter Time, my lost love
Reviving painful love.
One time mistake
I had made when looking back into
The creeping whisper on that day.
Though I know my mistake is unforgiven,
I still love you, you only.

ミスター・サマータイム
あれは遠い 夏の日の幻
ミスター・サマータイム気まぐれか
何もかも失くした 私
かけがえの ない愛に
包まれていながら気づかずにいたのね
誘惑の 熱い砂 ただひとつの愛に
そむいてしまったウー…

Mr. Summer Time
That should have been an illusion
Far away of a summer day.
Mr. Summer Time, a passing whim
It was me, who lost evertyhing.
Oh, I was not aware of the precious love
Though beeing held by it.
Oh, enticing hot sand
I had betrayed my sole love.



78年、Circusがコーラスした歌。

夏の日の過去の不倫を歌い上げたものだが、そんな生臭いことを抜きにしても、聞いているだけで灼熱の砂やアスファルトの匂いを彷彿とさせられる、名曲である。

元々は“Une belle histoire”(美しき過去)が原曲。Michel Fugainが70年に発表し、フランスを中心にヒットした。



繊細で柔らかなサーカスのカバーとは違い、原歌は男性的で硬い印象がある。後半、女性ボーカルが出てくるのだが、やはり謡は力強い。

それは原詞にも関わりがあるようだ。歌詞は「旅する男女が南仏で出会い、一夜限りの関係を結び、翌朝またお互いの旅路に去っていく」、というもの。

センチメンタルだが、どこか戯画的で、オペラ的な感じさえする。その辺りを歌うと、やはりimpressiveな歌い方になるのだろう。



一方、Mr. Summer Timeの方は、カネボウのキャンペーン歌として使われただけあって、化粧品のように柔らかく、女性的だ。

原詞はフランス語だが、日本語訳はほとんど原型をとどめないほど、別な詞になっている。第一にテーマだが、原詞の「行きずりの愛」が、日本語訳では「不倫」になっている。

その上、女性一人の観点から過去を思い出しながら歌っているよう、変更が咥えられているので、省略が多く分かりづらい。

もちろん、それは日本語では叙情的で、幻想的でさえある「夏の日の思い出」をかもし出すのには十分優れているのだが、英訳するとなると、かなりの困難を強いられたのも事実である。

省略を補うためには主語や接続詞、付帯事情を付け加えなければならないが、そうすると日本語のもつ「たおやかさ」が失われてしまう。そのため、たおやかさを保つよう、フランス語系・ラテン系の語句を使うように心がけた。(entice, recompensateなど)

ビジネス英語などを使っていると、英語は合理的・無機的な言語と思われ勝ちだが、実際には単語選択一つとっても、かなり叙情性の入る余地の大きい言語である。

ちなみにサーカスはこのデビュー曲を足がかりに、「アムール」「American Feeling」などを続々と発表し、スターダムにのし上がるが、原作家の方はその後が続かず、やがて歴史から忘れ去られる運命を辿ることになる。
posted by leprechaun at 12:42| Comment(0) | TrackBack(0) | 洋楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/98673577

この記事へのトラックバック